新情報!夏季の電力需給対策を受けた事務所・作業場の室内温度等の取扱い
平成25年度夏季の電力需給対策として、原則として、7月から9月までの平日の9時から20時までの時間帯に、数値目標を設けない節電要請がされていますが、今年の夏季は、平年より高めの気温となることが予想されており、屋外での作業はもちろん、室内で作業を行う場合にも注意が必要です。
厚生労働省も、「平成25年度夏季の電力需給対策を受けた事務所・作業場の室内温度等の取扱いについて」という通達を発し、注意を促しています(平成25年基安発0520第1号)。その概要を紹介しておきます。
平成25年度夏季の事務所の室内温度等の取扱いについて
1.事務所の室内温度について
事務所の室温について、事務所衛生基準規則第5条第3項により、事務所に空気調和設備を設けている場合は、室温が28度以下になるよう努めなければならないとされていること等を踏まえ、電力抑制のため室温を引き上げる場合には、まずは、28度とするよう努めること。
さらに、事業者の自主的な取組の一つとして室温を28度よりも引き上げることも考えられるが、その場合には、職場における熱中症を予防するため、平成21年6月19日付け基発0619001号「職場における熱中症の予防について」に基づく熱中症予防対策*(熱への順化期間を設けるように努めること、作業の前後、作業中の定期的な水・塩分の摂取を指導すること等)を、当該事業場において講じること。※ 熱中症予防対策の内容等についてはこちらを参照ください(PDFが開きます)。
2.その他
その他、自主的に電力抑制を行う場合でも、事務所衛生基準規則に定める基準は守り、事務所の作業面の照度が暗くなりすぎないこと、事務所の二酸化炭素の含有率が高くなりすぎないこと等が定められている。
なお、少なくとも、次の熱中症予防の基本はおさえておきましょう。
●水分・塩分補給⇒こまめな水分・塩分の補給を心がけるように指導しましょう。
※ 高齢者や障害者の方には特に注意が必要です!
●熱中症になりにくい室内環境⇒室温が上がりにくい環境を確保しましょう。
こまめな換気、遮光カーテン・すだれの活用、散水などが効果的(通風が悪い場所での散水については、散水後の湿度の上昇に注意してください)。
注.決して無理な節電はせず、適度に扇風機やエアコンを使用するようにしましょう。
●体調に合わせた対策⇒通気性の良い衣服、吸湿・速乾の衣服を着用するように指導しましょう。
必要に応じて、保冷剤、氷、冷たいタオル等を使用し、体を冷却するように心がけることも指導しましょう。
●外出時の準備⇒帽子の着用、日傘や日陰の利用、こまめな休憩等、暑さを避ける工夫をするように指導しましょう。
by office-matsumoto | 2013-08-02